イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

【学習会】注型による樹脂の造形・複製方法

今年度、もう何度目になるんでしょう。
すばらしきかな、空デ学習会。
この週末もまた、有志の空デメンバーによる学習会が開催されました。

今回は、造形技術向上学習会。
注型技術による樹脂成形手法の学習でした。
要は、シリコン型を使って、プラスチックを形作ろう、複製しよう、みたいな感じ。

講師は、僕と同年入学、同年卒業の花房さんでした。


目的

僕は個人的に興味のあった、この内容。
大量生産な射出成形の、DIY版というイメージをもともと持っていて、なんとなく知識としては知ってたりしたわけですが、自分で実際に経験したことは無かったので、その経験とノウハウを得るために参加しました。
という名目で、まぁなにより空デの方々と、ワイワイと何かをすること自体が楽しくて目的になったりするんですが。


学習会スケジュール

今回はスクーリングと同じく朝から夕方まで、2日間にわたる学習会でした。
注型による成形は、一般的に次のステップで行われます。


1.原型づくり
 (例えると、たい焼きの鯛の形を作る工程)
2.シリコン型づくり
 (同じ形を簡単につくるため、たい焼きの鉄板づくりの工程)
3.注型による成形
 (鉄板に生地を流し込んでたい焼きを複製する工程)


学習会のスケジュールは以下の通りでした。
作り方や材料は別途まとめようかなとも思っているので、ここでは流れだけ記録しときます。

1日目 説明とシリコン型制作

AM
・材料や手法、制作応用例の説明

エポキシ、ウレタン、アクリル等の樹脂材料についてや、諸注意についてのレクチャーがありました。
それらを活用して、花房さんがこれまでに作ってこられた作品の紹介と説明がありました。


PM
・原型づくり
・シリコン型づくり

まずは複製するための原型(コピー元のマスター品)づくりです。
今回は時間に限りもあるので、花房さんが作られたKUDEキーホルダーを使いました。
その後、そのKUDEキーホルダーを複製するためのシリコン型づくりです。

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固まるまでに8時間ほどかかるシリコンを使ったので、夕方にシリコンを注いでこの日は終了。

2日目 複製とオリジナルアクセサリー作り

AM
・シリコン型の仕上げ
・複製

朝来てみると、全員無事にシリコン型が完成していました。
そのシリコン型のバリ取りをしたり面取りをして、仕上げます。
仕上がったシリコン型に、ウレタン系の樹脂を注いでKUDEキーホルダーを複製しました。

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ひとつ型ができあがると、型が劣化するまでは、いくつも簡単に複製できます。

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樹脂を注型して、ぷっくりと表面張力で盛り上がった姿や、こぼれ落ちて固まった姿は、それはそれで魅力ありました。


PM
・オリジナルアクセサリーづくり

午後は、複製した樹脂や、UVレジン、装飾品の螺鈿シートなどなどを使ってのオリジナルアクセサリーづくりでした。


#400キーホルダー作りました。

https://www.instagram.com/p/BCDLlWKhwMU/



僕はオリジナルアクセサリーとして、#400キーホルダーを作りました。
この学習会で人一倍、長い時間使った(一人だけやり直しくらった。)400番手の耐水ペーパー(紙やすり)に愛着が湧いてしまったので、UVレジンで封入したものです。
せっかくならこの学習会ならではの、思い出として相応しいものを作りたいと思ったので、#400キーホルダーにしたわけですが、このキーホルダーを見るたびに、この日の思い出を振り返ることになるだろうと満足できるものになりました。

使ったUVレジンは、固まると透明度が高くて、ツヤもあって綺麗な仕上がりです。
しかしそこは耐水ペーパーのアクセサリー、しっかりと#400の耐水ペーパーをかけて、綺麗な表面を荒らしておきました。


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そもそも、耐水ペーパーを使って目詰まりした、こんな感じのかっこ良い模様を残すことを理想としてレジン封入したのですが、この白い樹脂のヤスリ痕は、レジンに封入すると透明になって見えなくなってしまいました。
なんと残念。勉強になりました。


学んだこと

・ダンドリ大事
・こだわり大事
・手間ひま大事

在学時代からそう思っていたのですが、花房さんは下準備とかダンドリとか手間ひまをすごくかけていらっしゃるように思います。
今回の学習会にしても、下準備とかメイン材料外の準備の仕方とか、ひとつひとつの作業の丁寧さとか、ポカよけとかetc...。
なにより、人に作ったものをプレゼントする時には2つ作って、1つは自分で持っておき、劣化具合等を確かめるとか聞いたときにはもう。

反省とか次への課題

僕はダンドリとか丁寧さよりも、内容の確保に走っちゃう癖がやっぱり強めなので、そのへん勉強になるとともに、今後の課題です。
噂では、第2回 花房学習会として、『塗装編』なるものも企画されるようなので、すでに期待しておくとともに、反省点を活かしたいなと思いますはい。


空デまとめ

毎度おなじみの、空デ記事のまとめリンクでございます。

maili.hatenablog.com