イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

Noo - 縫うを、飾ろう。-

デザインした糸巻きが、今週末に東京ビッグサイトのデザインフェスタで販売されます。
先日のブログ記事で考えていたデザインでございます。

maili.hatenablog.com

縫うを、飾ろう。

デザインしたのは、Nooという名前の糸巻きです。
「繕うキッカケ作ろう」というコンセプトでデザインしはじめたNooは、「縫うを、飾ろう。」というキャッチコピーの糸巻きになりました。

作ること・繕うことを自分たちではしないという人が、道具や素材を飾ることで、行動するきっかけになれば良いなという想いで作りました。

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そうそう。Nooには2つの種類があります。
端材の木材で作られたNooと、動物の形をしたNoo。

端材のNoo

木製のNooは、スプーンや椅子を作ったときの端材から出来ています。
知り合いの木工作家さんに、端材をいただいて、作りました。

すてきな食器や家具を作っておられる木工作家さんです。
スプーンや椅子が作られた木材の端材から、また、暮らしに寄り添う糸巻きが作られたら良いなと思い、デザインしました。
木材の種類はチェリーやウォールナットなど、複数の種類があります。
仕上げは蜜蝋ワックスをすり込みました。

いただいた端材は、角棒状のものが多かったので、今回のNooでは、長さのカットと溝加工という、なるべく最低限の追加工にとどめました。
なので、大きさや形状は、それぞれの個体で少しずつ異なります。
大きさは、おおよそミシン糸のサイズです。おおよそ3cm角に高さ3〜5cm程度。

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中心には穴を開けて、ミシンに装着できるようにしました。円柱状ではなくてもミシンで使えるようです。
テストした数個はミシンで使えましたが、残念ながら個体でそれぞれ形状が違うので、もしかするとミシンで使えないものもあるかもしれません。
太めのミシン糸を撒いていますので、その場合は手縫いとして使っていただけたらなと思います。


糸の色は、アースカラーを意識しつつ配色が木材と合うように取り入れました。

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無垢の木材なので、飾るだけでも糸の色とともに、やさしい風合いが感じられると思います。
積み木のように重ねて並べたり、中心の穴にドライフラワーなどを挿したりしてみても良い空間が生まれます。

動物のNoo

動物のNooは手縫い用で、動物の形をした台紙に、手縫い糸を巻きました。
紙は厚みがあってしっかりとしており、風合いがよいものを選びました。

Nooが集まるとZooになります。
というか、これが言いたいためにこのネーミングになr…
さておいて、動物は6種類です。

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Nooそれぞれの動物の形や大きさはそれぞれで異なりますが、パッケージは統一しました。
10cm角の板から取り外して、組み立てるとそれぞれの動物になるというものです。

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ブタだけはコブタがいるようです。
おとなになったら糸を負けるようになるのでしょうか。


糸の色は、それぞれの動物をイメージできる色で、風合いに合うように、やわらかめのトーンを選びました。

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パッケージも、糸の色に合わせながら、糸を巻いたような模様の動物にしました。


例えば、取れてしまったボタンを付けるのに、今まで使わなかったような色を使ってたとしても、その糸の色からまた動物たちを想像することで、その人だけの愛着が生まれたりしないかなと願っております。
このNoo達も、それを願って…いることでしょう、きっと。


ミカンバコ@デザインフェスタ

卒業した大学の空間演出デザインコースメンバーとともに、ミカンバコという団体で出品しております。
僕は現地には参りませんが、よい里親さまが見つかってくれることを願っております。

東京へと発送するときは、思わずドナドナが流れてしまいました。少し寂しい感。


さて、デザインフェスタの評判や売れ行き次第ではありますが、今後ネットなどでも販売できればと考えています。
その際は、イベント単発での販売から定期的な販売にできるように、内容も改良していく予定です。
予定は未定ですが、どうぞよろしくお願いいたします。