ひょんなことから、糸巻きをデザインしています。
糸巻きって、普段耳にしない単語ですが、あれです。糸が巻かれている円筒状のプラスチックであったり、厚紙であったりする、あれです。
糸巻きをデザインすることになったきっかけですが、東京のデザインフェスタで、大学繋がりの方々と一緒に商品を出品することになりました。
十数人で、全員ではないにせよそれぞれが商品をデザインして出品するので、色んなものが出来上がるのかなと思います。
そこに僕は、糸巻きをデザインして出品することになりました。
まだ完成していませんけれども。
僕たちのブースのテーマは「Nature」ということだったので、そこから発想を始めました。
個人的なコンセプトは、「繕うキッカケ作ろう」になりました。
毎度ながらの語呂合わせです。
ふと気づけば、必要なものは、何も考えずに購入する生活になっていますが、必要なものは自分たちで生み出す暮らしが理想です。
自分たちで生み出すためには、どうすれば良いのか。
生み出し始めるためのキッカケを提供すれば、敷居が下がるんじゃないかと考えました。
自分たちの好きな雑貨を部屋に飾っているように、生み出すための道具や材料が飾ってあったら、それを使おうとする敷居が下がるんじゃないかと。
今回のデザインフェスタでは、「飾れる糸」を作ることにしました。
糸は、それ自体がカラフルで、並んでいるだけで魅力的なものだから、飾りたくなる糸巻きがあれば、飾ってもらえるんじゃないかと思ったわけです。
飾れる糸巻き
それが飾れる糸巻き「Noo」です。
Noo…ヌウ…縫う…。
2種類のNooを考えました。
ミシン糸のタイプと、手縫い糸のタイプ。
手縫い糸のNoo
手縫い糸のタイプは、厚紙の糸巻きです。
あれやこれやと考えてみて、動物の形にすることになりました。
Nooが集まればZooになる、的な。
試作品だもんで、糸の色がゾウの色ではありませんが、動物の色の糸なら、外れたボタンを付ける時でも、これまでに無かった思い入れや想像が働くんじゃないかと。
NooをZooにするために、動物の種類を絶賛、増やしております。
ミシン糸のNoo
もう一つの糸巻き、ミシン糸の糸巻きは、紆余曲折の結果、端材を使うことになりました。
知り合いの木工作家さんにいただいた、木っ端(こっぱ)という木の端材を使います。
食器や家具を作るための木の端材が、糸巻きとして、飾られながら暮らしに寄り添う姿は素敵ではないかと思います。
糸巻きにしようと、長さをカットして穴を開けていると、思いがけず、なかなかに素敵な一輪挿しもできました。
嬉しい副産物です。
さっそく玄関にでも飾ることにします。
使われている木が良いからか、端材という不定なものが良いからか、糸巻きの風合いも素敵なものになりそうです。
円筒状じゃなくても、ミシンで糸が使えました。
質の良い木材だということを伝えるために、パッケージは少しすっきりとしたものにしようと思います。
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Nooだけに、糊付けせずに、縫ってみました。
まだ完成していないので、どう仕上がるかがわかっていませんが、より良い改良ができればよいなと思います。