公園の土を使ってタイルを作って、
公園に戻して彩る、地産地消デザインプロジェクト「ACGプロジェクト」
このたび、タイルの施工をしてまいりました。
ACGプロジェクトに関する記事は、一覧にしております。
さて、今年は暖冬だと言われながら、前日は雪が吹き荒れる天候で施工当日が心配でした。
しかし、きっと誰かさんの日頃の行いがよいからでしょう、当日(2016/1/30)は晴れ、とは言わないまでも、雨は振らずに済みました。
サツキ園(有馬富士公園)の元の姿
歩いて回るのは大変なぐらいに広大な敷地をもつ、有馬富士公園。
タイルを敷くサツキ園は、その有馬富士公園の中のほんの一部分です。
このプロジェクトが始まったばかり(初夏)のサツキ園の姿がこちら。
かろうじてサツキはちらほらと咲いていましたが、やせ細っており、枯れてる木も多く、寂しい印象です。
施工直前には、サツキや芝などは植え替えのために取り除かれ、新たに土が敷かれておりました。
施工したタイル
このサツキ園のサツキを植え替えるというタイミングで、サツキの周囲をタイルで彩るのが、このプロジェクトでした。
同じく有馬富士公園内のレンコン畑を掘った土で作ったタイル。
穴窯での窯焚き合宿を経て、タイルは先日完成しておりました。
なんと愛おしく、魅力と愛嬌たっぷりで、美味しそうなタイルでしょうか。
これらの正方形タイルと、伝統ある三田焼の型を使って作られたタイルを敷いてゆきます。
型のタイルの写真は、先日の記事に写真を載せております。
タイルが敷かれたサツキ園
当日はスタッフも10人以上も集まりました。
みんなで一日がかりで、ここでもまた手作業での施工です。
そうして敷かれたタイルたち。
一枚一枚、手づくりで形をつくり、釉薬をかけ、窯で焼いたタイルたちは、ひとつひとつ表情が異なります。
ずっと眺めていたいほどに魅力たっぷりなタイルたち。
地面の起伏は、あえて平らにならさずに、起伏に素直に沿って敷いていきました。
この波打つシルエットも魅力のひとつです。
空いている部分にサツキが植栽され、通路の部分には芝が敷かれる予定です。
写真では見づらいですが、奥の方から、土、「素地」、「透明釉薬」、「白」、「緑」というゾーンでできています。
有馬富士公園の豊かな資源に触れることで感じた自然の力と人の力。
土から焼き物ができて、それが人間の知恵と合わさって、色鮮やかに彩られる過程をイメージしてゾーンを順に分けました。
正方形のタイルは綺麗に並べましたが、伝統的な型のタイルは、ランダムなパターンにして空間を作っています。
こうしてタイル施工は無事に終了しました。
あとはサツキと芝の植栽で、新しいサツキ園がひとまずの完成となります。
まぁしかし、サツキと芝が敷かれても、それは完全な完成ではありません。
自然豊かな有馬富士公園から、色んな植物の種が落ちてきたり、雑草が生い茂るかもしれません。
タイルとタイルの間の目地から、雑草や花が顔を出して、また違った表情を見せてくれることを期待しています。
そうして、有馬富士公園に来た人たちに、なにかを感じ取ってもらえたり、心が癒えたりすることでようやくこのプロジェクトの完成じゃないのかななんて思ったりしています。
さてさて、
もう少し、このプロジェクト完結の仕事は残っておりますが、一年弱の期間を経て、一旦の区切りがつきました。
このブログでは、一覧のページこそ作っておりますが、もっと簡単に全体像がわかる記事を書こうかなとも考えています。
またその時は読んでやっていただけたら画面の向こうで喜びたいと思ってます。喜ぶ準備だけしておきます。
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