イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

デザインコンペで入賞するために必要なこと

コニカミノルタ ソーシャルデザインアワード2015のプロダクト部門に入選したわけですが、先週末の6月21日(日)に審査発表会がありました。

結果は、残念ながら賞はいただくことはできずでした。


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周りのみなさんの作品は、魅力的な作品が多かったので、納得しつつも、、、
あー、めちゃ悔しい。あー、すごい残念。


せっかくこんなに良い経験ができたので、忘れてしまう前に振り返ったり、今後に活かしていくべくまとめてみようと。


入賞できなかった原因

デザインの美しさや、アイデアの良さetc...挙げていけばキリなくあるけど、選考対象まで選ばれていたのに、というもとで、いざ入賞できなかった理由は何なんだろう。

  • わかりにくかった。

ちゃんと意味のある良いものであっても、それが観る人に伝わらなければ意味が無いわけで。特に今回、何を主張したいか、っていうのが客観的に振り返ってみると明確ではなかったな、と。

  • 詰めが甘かった。

展示スペースが決まっているなら、より魅力的に展示できる方法を妥協せずに行ったり、見た目の華やかさが無いものなら、どうやって惹きつけるかを考える努力を怠ってしまったかな、と。


入賞した人たちの特徴

逆に、入賞した人たちには、どんな共通の特徴があったんだろう。

  • わかりやすい。

すでに書いたとおり。わかりやすさは、観る人の「共感」に繋がるんだろうな、って。それは、ひと目で内容がわかるものだったり、イメージ写真を観ればわかるものだったり、一見わかりにくくてもタイトル(作品名)がわかりやすい説明になっていたり。

  • 明確な推しポイントがある。

どこかしらに明確で、ブレのない推しポイントがあると、観ている人にとっては受け入れやすくて、それが説得力になっているんじゃないか、と。
例えばそれは、リサーチなんかのデザインプロセスの質や量であったり、形の美しさであったり、コンセプトの説得力であったり。

  • それ以外のシンプルさ

逆にいうと、上記の推しポイント以外は削られているのが大事なのかも。なんでも詰め込んでしまうけど、それが複雑さに繋がって、結局意味がわからなくなる。削ることができない部分であっても、見えなくする努力をしたりだとかが必要なのかもしんない。


入選のためのコツ

じゃあ、入選するデザインをするためには、どんなことをする必要があるんだろう。

  • コンペのためにデザインしない。

コンペのために新たにデザインを考えるんじゃなくて、これまでにずっと考えてきたものをコンペの内容に修正したり、繋げていく方が良いなと感じたし、そういう話を聞いた。というのは、コンペのために考えて、パッと浮かんだアイデアよりも、ずっと考えてきたんだから説得力のある作品になるのはその時点で、すでに差があるから。

  • わかりやすさを大事にする。

単純ではない、練りこまれた複雑なデザインであっても、ひと目で興味をもってもらえるような入り口をつくる。だからといって、単純なデザインを考えろ、っていうのではないのが重要なポイント。

  • 審査員の嗜好、コンペの意図を捉えて表現する。

コンペの意図を捉えることは正攻法だし、すべきだと思うけど、周りから攻めるには、審査員の方々を知っておくことが有効なのかも。その方々のジャンルや好き嫌いが、審査員特別賞などがあれば、ダイレクトに繋がったりするんだから。今回のソーシャルデザインアワードでは、greenz.jpの鈴木菜央さん、山本現代の山本裕子さん、プロダクトデザイナーの廣田尚子さん、雑誌Pen編集長の安藤貴之さんがおられましたが、僕はそんなことは意識できずでした。特に今回は、IDEEやJwaveの協賛企業の特別賞があったりね。

  • 形ありきではなく、コンセプトが形に繋がっている。

これは、デザインをどう捉えるかだと思うけど、結局、自分の作品も含めて、形から考えられてるんだろうなと思われる作品はなかったように思う。

自分のデザインに必要だと痛感したこと。

ひたすらの改良。作り込み。これに尽きる気がする。
たとえば、プロダクトなら仕上げのヤスリがけ。たとえば、思いついたアイデアを濾していく作業。たとえば、わかりやすさの追求。
それらが苦労してできたんだなーって、周りから思われることがなくなるまでし続ける。クオリティを上げていくと、あたかもそれはもうすでにそこに存在していたかのように感じる。
それがデザインの美しさ、共感、説得力を生むんだろうな、と。
アイデアも、具体化も、仕上げも、クオリティを妥協せずに追求すること。



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なにはともあれ、大きな大きな刺激と、やる気と、なによりも悔しさをいただけた価値ある経験になりました。
応援してくださった方々、ありがとうございました。
精進いたします。

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