先日の実家へ帰る道中、ずっと行ってみたかった佐川美術館へ。
なぜにもっと早いうちに、というか、琵琶湖大橋を渡ってすぐの堅田に住んでいた時に来ていなかったのかと後悔。
まぁ、その時はそこまで美術館にも建築や空間にも興味なかったし、仕方ないものの。
それぐらいに良かった。
個人的には、21世紀美術館を超えて、美術館系で一番好きな空間かも。
入口までの道もよく考えられてるなぁという風景。
どことなく母校の滋賀県立大学を思い出す風景。
図書館のところあたりかな。
そう思うと、母校もすごく良いランドスケープだったのかと、今さら興味を覚える。
なんというのか、「凛」とした雰囲気。
直線的で人工的な空間の中に、昔ながらの家具がアクセントになってすごく良い。
ただ新しいだけじゃない心地よい空気感。
あと、写真撮影NGながら、茶室がもうケタ違いに良かった。
茶室以外の美術館の部分もすごいのに、はるかに。
センスのカタマリ。
学生でJAF会員ならダブル割引で、茶室見学込みで¥1,400。
その価値は充分すぎるぐらいにあったので、また行きたい。
空間演出デザインを学んでいるからなのか、最近は美術館の展示内容よりも、外部空間を含めたその空間に興味があるので、そういう意味でここが個人ランキングの歴代一位。
なかなか写真を撮られることがないので、せっかくだからとチズルさんに撮ってもらうと9割方ボケて終わる。
2000年代の始めとして、佐川美術館は空間的に素晴らしい美術館だと思う。
景色も良いし、新しいだけじゃないし。
感動しっぱなし。
ただ、その美しい景色は、人工的に作られた景色であるのもまた事実。
なので、これからの時代は、もともとある景色を活かした空間というのが重要になっていくんじゃないだろうか。
なんて思ったりしちゃったり。