捨てられる裏紙を活かすべく「裏紙ノート」など作ったりだとか、以前にはアップサイクルのデザインアワードに応募(最終選考落選、残念。)したりだとかしました。
「地球のために環境問題に取り組みたい」なんてかっこいいことを言える程の意識で取り組めてはいないのですが、今の時代に暮らしている自分たちにはどんどん必要になるだろうという想いがあります。そんなアンテナを持ちつつ歩く道中でいろいろと考えているときに、すっとデザインやコンセプトとして生まれたものたちです。
せっかくモノづくりのデザインをしているのだから、要らないものじゃなくて、要るものがいいしね。…というネーミングでの「イリモノ デザイン製作所」なるデザイン事務所だったりします。
さて今回もデザイン事例のリサーチしていたときに、ひっかかったもの。
紙製のイーゼル
Collection of products from RE-BOARD
子供向けのイーゼルのプロダクトデザインがありました。
紙でできているパネルを素材として使ったイーゼルです。「RE-BOARD」とあるので、おそらく紙をリサイクルして生まれたデザインなんでしょう。説明が無いので詳しくわからないんですけど。
紙製だから軽そうです。いいですね。持ち運びにくいと使わなくなったりしますよね、こういうのって。
紙製だけど、こういう種類のパネルはとても強いです。わりと重いものを乗せたりしても大丈夫。とはいえ、やっぱり木材やプラスチック、金属なんかと比べると耐久性が劣っていそうですね。
ある意味で「使い捨て」になりそうです。
「使い捨て」のデザイン
以前よりもエコ感覚が定着してきた今の時代では、「使い捨て = 悪」のようにも映ります。
使ってすぐ捨てるとゴミになる。ゴミになってそれを処分するのに環境負荷がかかる。あるいは処分できず放置される。
このような理由でしょうか。
ただ、このイーゼルの場合はどうなんでしょう。
そもそも子供向けのサイズなので、大きくなるまでしか使え無さそうです。それまで耐久性がもつなら何回も使い捨てることなく1サイクルで終わりそう。
仮に木製だったとすると、処分(焼却したり)するのに環境負荷がかかります。ついでにいうと、作る際にも環境負荷はかかっています。データとして調べたわけでもないのでわかりませんが、紙製の方が環境負荷少なそうなイメージがあります。再生紙っぽいし。
「作る」→「使う」→「捨てる」というモノのサイクル全体として環境負荷がどうなのかまで考えるべきなんでしょうね。それでも紙製のものの方が優れているのであれば、この場合は、使い捨てのデザインの方が良い。
「適切に」使い捨てるデザインというのは、大事なのかもね。
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