毎年恒例の「気づけば年の瀬」の時期になりましたね。早い早い。
人生毎年転機なんて言い始めてから6年目?。なんにもなさそうで今年も色々ありました。はじめての転職あたりから、人生がどんどんと思いもよらない方向に変わっていっている実感があります。
転職せずに会社員をしていたら、こうだったんだろうなぁと考えたりすることもあります。ちょうどこの年末時期になったりするとね。
もちろん、そのままの方が幸せな点もあったりしたんでしょうけど、ありがたいことに後悔はないのでこのまま進んでいけたらいいなと思っています。自分と、そして自分の周りの人の幸せな人生のために。
さて年の瀬。そろそろと、振り返りを始めていこうと思います。
大学非常勤 - 通信空デ
業務担当
業務担当も2年目になりました。師匠が業務担当ではなくなったので、今年は京都でひとりです。
業務担当の仕事、いろいろあります。各スクーリングに顔を出したり(顔出すこと自体が目的じゃないですが)、相談事受けたり、進捗のアドバイスさせていただいたり。はたまた、空デ行事のもろもろの準備をしたり、副教材の作成をしたり。そうそう今年始めて映像を作りました。アカペラ動画じゃない映像は初めてかな。
大学のブログも今年はいくつか書かせていただきました。その他もろもろ。
テキスト科目担当
今年から添削もさせていただいています。図形ドリルとデザインファイル。
他の先生方に並んで添削をする立場になったというのは、嬉しい半面プレッシャーです。とはいえ、添削される学生のみなさんには、そんなことはもちろん関係の無いことで。添削の評価自体は、教員で共有している添削評価基準があるので、どの先生にあたっても差はないような仕組みになっています。が、他の先生方の添削内容やコメントに劣らないようにするために僕にできることといえば、自分が学生のときに添削されていたことを思い出しながら、内容や書き方を工夫して、より親身になって道標を立てることかなと思うので、毎回気合を入れて取り組んでいる次第です。
大学非常勤 - まか
まかも2年目です。実質、去年の夏からなので、最初から丸々というのは今年が初めて。
去年は学生のみんながしていることを眺めて軌道修正をするようにしたりだとかいう感じでした。今年は年間計画を立てて、それを元に動いてもらうという内容。
陶器人形
今後を見据えた活動にすることができました。一度は今年で終わろうと思いましたが、地元の人の想いもあって来年以降も継続できるような内容に。
地獄絵
去年に絵本を作ってくれたので、今年はそれを広めようというつもりでしたが、思いがけずにこれまた地元発信での寸劇化という流れとなりました。
数年かけて「地域の文化」→「自分たちでアート/イベント化」→「地元発信での寸劇化」という素晴らしい流れです。そうそう、今度クリスマスイブに公演があります。
鍾馗祭
地元のイベントで広報活動したり、イベントを複数つなげたりして地元の人たちに参加いただけるようなしくみを考えて行いました。人数的には目標の50人に届きませんでしたが、巡行舞に参加して一緒にまちを巡ってくれる子どもたちもいてくれて、地域になじむ第一歩目に出会えた感じがあります。
まったり場
今年から取り組んでいる新しい取り組みです。
細い細い路地の奥にある、家に囲まれた小さな広場です。ここは、今後は壊されるかそのままかろうじて生き延びるかしか無い場所。建築基準法的には建て替えもできないような細い路地の奥なので。でもこの場所は、ここにしかない場所。現代版の井戸端会議ではないですが、人々がふらっと立ち寄ってたまれるような場所になるといいなと思って活動をはじめました。
今年はコンテンツ。イベントをこの場所で行なって、まちの人に知ってもらえるような活動に取り組みました。
Web
毎年、報告書がてら冊子を作っていましたが、今年はWebを作ることにしました。
一見よくわからない活動なので、なるべくわかりやすく知ってもらえることと広く知ってもらえることを目的として。まだ制作途中でなかなかに大変ですが、完成が待ち遠しいところです。
内容整理
学生じゃなくて、僕のやった仕事としては内容整理でしょうか。あまりにもボリュームの大きい活動なので、どうにか整理していこうと頭をひねるだけで結構大変です。来年はさらに整理したい。
裏紙ノート(プロダクト)
今年一番大きいのは、この裏紙ノートかな。
仕事ボリュームや金額的に一番大きいというわけではないですが、自分の経験としては初めてづくしだったのでとても大きいです。オリジナルでプロダクトをつくって、しっかり販売していこうと取り組んだ、初めてのものとなりました。
分類としてはプロダクトデザインですが、ブランディングから何から全部であり、もはやデザインの枠組みを超えています。もともとは、ひとりメーカーというのか、家内制工業というのか、そういう類のものをしてみたいと思っていたので、その手段を実現するためのプロジェクトです。
大きな社会問題から問題意識をもって問題解決とするために、企画→デザイン→制作→生産→販売と一連の流れを全部取り組んでみました。広報や会計、生産技術なども含めて。メーカー勤務経験が効いてきたと実感できました。初めて外注して材料を仕入れたりだとか、販売するためのWebやネットショップを作ったりだとか、プレスリリースを出したりだとか、いろんなことを少しづつ。世の中のこの部署はこういう仕事をしていたのかと知れました。
プレスリリースは大きくて、ラジオで紹介いただけたり、キナリノやSocial design newsというWebメディアで紹介いただけたりしたので、ひとまず大健闘かなと。
グラフィック
今年は何のご縁なのか、ビッグネームにお会いできる仕事がありました。歌手の森山直太朗さんのライブ関係でパネルをデザインしたりだとか、プロサッカー選手の能登正人さんのグラフィックを(ほんの少し)お手伝いしたりだとか。お会いできるだけで舞い上がれました。
他にも、個人で本を作ろうとされている方のエディトリアルデザインにも関わることができました。あとはお知り合いのご縁で、会社さんやフリーランスの方の名刺をデザインさせていただいたりだとか。
アカペラ関係のデザインを頼んでいただけたのもいくつかありました。趣味と仕事が繋がる点、嬉しいですね。
CI(ブランディング)
企業ロゴをいくつか担当させていただけました。初めての経験ではないにせよ、自分のつくったデザインがその企業の顔になるというのは、やっぱり責任を感じますね。でも、いずれの会社さんも、Webで僕のデザインを見て、ご依頼いただけた形だったので、そこは救われた点であり、載せていてよかったなと実感できました。
ロゴだけでは、デザインとしては不十分なので、ブランディング全体をしたいなという想いもあります。ひとつの会社さんには、その想いをお伝えして、次のステップへと一緒に協力させていただけるように進行中。うまく進むといいなぁ。
アカペラ
趣味のアカペラ活動ですが、プロジェクト化できるといいなという想いがあります。趣味は趣味なので、お金を稼ぐ仕事にするという目的のプロジェクトではないですが。来年ぐらいから地道に動いていきたいなと思っていて、今年は、一旦そういう想いとは関係なくいろんなことしました。4年目のアカペラサークル鱧浪会(はもろうかい)で。
鱧浪会全体では、他にも色々な動きがあるけど、個人的に行なってできたものは以下でしょうか。
ハモろう教室の企画
月2回の定期練習になかなか人が集まらないという問題があったので、どうにかできないかなと月1回の定期練習「ハモろう会」と月1回の勉強会「ハモろう教室」にわけることにしました。そうして自分たちで回せそうなしくみを考えました。
思えば、鱧浪会では僕は企画隊長みたいになってしまっていますが僕のアイデアは全部、問題と思っていることの解決なのかもしれません。ありきたりな解決方法や一般解ではなく、一度自分の頭で咀嚼した解決方法を考えてみるイメージ。おぉデザイン思考がこんなところに。
このハモろう教室は2月から始めて11回、なんとか毎月継続できました。次回1月で丸一年達成です。勉強会とはいえ自律型を目指しているので、自分たちで講師役・進行役を担当していて、ハードルは低いのですがそれでもやっぱりメンバーやいろんな人の協力をいただきながらで、なんとか続けてこれました。
立派な鱧浪会の実績になったなぁ、と思っています。
デザインワークショップ開催
そうそう、この勉強会「ハモろう教室」において、僕の担当の回では「デザインワークショップ」ができました。公私混同バンザイ。
いや、公私混同がしたかったわけではなく、あくまでデザインの視点をアカペラ活動にも取り入れて伝えたかったからでした。この回はグラフィックデザインとして、みんなでリーフレットを作りましたが、グラフィックとかじゃなく、伝えたかったのはデザインの視点やプロセス。
ハモろうノートづくり
ハモろう教室で使うことを目的として、参加メンバー向けに「ハモろうノート」をつくりました。ただのリング式で追加が簡単にできるノートです。
せっかく勉強会をしても、それがただ「あー楽しかったね、そんなのあったね」と忘れる思い出になるだけは避けたい。だったら、ノートを作って参加した回の内容をファイリングできたり、そこに自分の思考を記入できたり、他のメンバーからのコメントがあったりしたら、ただの思い出から違うものになるだろう、というような狙いです。
このノートを作ってからは、イベントのリーフレットや合宿のしおりも全部ファイリングできる形状にデザインしているので、鱧浪会関係は全部集約できるようにしていきたいと構想中。
作曲合宿の企画と運営
もともとは、なかなか集まれないメンバーが仲良くなって居心地よくするために考えて行なったのが合宿の始まりです。
今年は作曲の合宿になりました。僕自身、作曲なんてしたことないけど、教えられなくてもできるものもあるだろうと考えてそういう内容にして。合宿は必要と思ってはじめましたが、こんなに仕事多くなるとは思っていませんでした。合宿のしおりのデザインだけしてたいと思いつつも、そういうわけにはいかず、企画と運営と。もともと人にものごとを振るのは苦手ですが、仕事じゃないので、余計に難しいです。その辺が課題かな。
Webサイト制作
鱧浪会のWebサイトを作りました。hamoroukai.com。会社じゃないので.comじゃないんですが、「鱧浪会どっと混む」になると良いなという願いを込めてるとかなんとか。
Webサイトにアクセントがほしかったため、イラストをイラストレーターの方に頼んだのですが、その過程で「はもろー君」キャラクターが生まれました。Webサイトを見て、見学希望の連絡などをいただけることもちょくちょくと出てきたので、ひとまず満足。
ブログ更新率の向上
鱧浪会の活動がちょっと変わった形になってきたので、ちゃんと記録して残しておく&広めることが大事になりそうだなと考えて、ブログをちょくちょくと更新するようになりました。2016年は6記事でした。他のメンバーにも半ば強引にお願いしたりしながら進めていると、2017年は現状で35記事、実に前年比583%の更新率です。
更新率に目が行ってしまって、内容が不十分なところはあるので、今後は少しそこに目を向けられるといいなと思っています。
初の外向けライブ企画と運営
今年は、初めてお客さんを招いて歌うライブを行うことができました。
来てもらって歌を聴いてもらって「はいありがとうございました」じゃなくて、一般の人に対して、音楽ライブの敷居を下げた内容にしたいと思いました。今の鱧浪会の雰囲気を十分味わえたり、ずっと聴いてなくても楽しめるようなものにできたらいいなと考えて、食事しながらのライブになりました。喋っててもOKな雰囲気。そして、その食事は出来合いのものじゃなくて、自分たちで作ったもの。作ったというか作りながら。一風変わったレストランライブになりました。
お客さんに聴いていただくことに重きをおくとはいえ、自分たちも楽しむことは忘れてはいけないので何かしようと考えました。その中で、採用したのが「蛸紹介」と「ひとりアカペラ」です。蛸紹介は他己紹介です。自己紹介じゃなくて他己紹介。己の紹介を他の人みんなからしてもらうもの。メンバーみんな楽しんでもらえたようで良かったです。ひとりアカペラは、普段歌声をあまり知らない人の声もじっくり聴けるように&仲良くなるきっかけになるように行なったものです。ひとりでアカペラ。多重録音とかじゃなくて、ただBGMの無いカラオケみたいの。
ちなみに、お客さん用のライブのしおりと、メンバー向けのライブのしおりの2種類を作る羽目になって、それはそれは面倒で大変でしたが、楽しく面白いものにできたかなと思っています。
まとめ
今年は突発的なことがあったわけではなかったですが、一つ一つがタネであったり、それが芽を出してきたりという実感が少し感じられるような内容だったように思います。
突発的な転機じゃないけど、もしかすると、ある意味ではこれが転機になるのかもなぁ、なってくれないかなぁ、とそんな2017年。
仕事とは「幸せに生きるための手段」かなと最近は考えているのですが、僕にとってはデザインもアカペラもそういう意味ではどちらも仕事。
デザインはお金をいただいていますが、デザインもアカペラもスキルを磨いたり、やりがいを見つけたり、人とのつながりを感じたりと、得るものだらけです。これからも、いい仕事していけるといいなぁ。
そして、来年は、得るばかりじゃなくて、そろそろ人に与えられるように考えて動いていかないとなと思います。日々精進、精進。
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