イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

カレーとデザイン、飴色について。

カレーを作りました。

カレーを作ろうと思い立って、家にある材料を見てみることにしました。
玉ねぎとじゃがいもはダンボールの中にごろごろと転がっていて、にんじんは冷蔵庫の中で横になっていました。
ほうれん草も冷蔵庫にいました。
ほうれん草はカレーに入れるつもりをしていませんでしたが、あまりにも大量にあるので入ってもらうことにしました。
実家から野菜を送ってもらえるときに、「ほうれん草多めで」と言ったからでした。
冷蔵庫の一段をすべて占領しています。一番下にある、引き出しの野菜室は一杯だったので、メインの大きな扉を開けた上の段に入れています。占領したほうれん草たちは、スクラムを組んで冷蔵庫の光をさえぎっています。光のない冷蔵庫は、こんなにも寒く、こんなにも不安に感じるものなのですね。

おっと、マッシュルームもありました。しめじも出てきました。
キノコは、いいダシが出そうな気がします。

どうせならと、全部入れることにしました。




カレーにせよデザインにせよ、引き算よりも足し算の方が得意です。
言い換えるならば、引き算ができません。
カレーにせよデザインにせよ、と、並列にできるのがなんとなく面白いです。
きっと、カレーづくりとデザインは似ているんでしょう。


何を食べたいかは、企画設計。
何の材料を使うか、どうやって切るかは、部品設計。
段取りやレシピは、工程設計。
見た目は、意匠設計。
器は、空間設計。
そんな感じでしょうか。



閑話休題。

そういえば、肉だけありませんでした。
朝一で、近くのスーパーに買い物に行くと、期限の近いスペアリブが割り引かれていました。
スペアリブにかぶりつくイメージとその旨みを、精肉コーナーの前で想像してみました。
じっと、詳細に想像を膨らませていきました。
そうなると、もう居ても立ってもいられませんでした。
どうやって調理するかなんて考えていませんでしたが、気づけばスペアリブはカゴの中に移動していました。300円。


せっかくのスペアリブカレーになったので、がんばって作ろうと、飴色玉ねぎから始めることにしました。
止まらない涙は、みじん切りのせいなのか、そうでないもののせいなのかはこの際置いておきました。
じっくり炒めました。一向に色が変わりません。
黄色から進みません。飴色ってどの状態なのか。
そもそも飴色って何色なのか。
砂糖を煮詰めていった色なんでしょうか。今どき、飴の色を見たことある人ってどれだけいるんでしょうか。
にも関わらず、日本人の飴色の認識率はすごいんだろうな。


そんなこんなと、飴色について考えているうちに、いつの間にかカレーはできていたのでした。
意識せずとも人はぶつからずに歩けるように、レシピさえわかっていれば、意識せずとも人は料理ができるようです。

念のため(何のためかはわかりませんが)、なんとなく、飴色でググってみました。

www.color-sample.com

www.colordic.org

だいぶんと色が違うのね。




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