イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

家の照明が、どんどん自作のランプシェードに変わっていきます。

ここ最近は、手しごとが再び注目されてきましたね。
「手しごと」「ていねいな暮らし」「本質化」、エトセトラエトセトラ。そういう感じのアレ。

僕は、機械エンジニア出身な人間なこともあって、大量生産反対!機械反対!な立ち位置ではありません。が、芸術を学んでからは、それまで全くわからなかった、手しごとの良さもわかるようになりました。価値観ってどんどん変わっていくもんですね。



さてさて、脱線しますが、半年ほど前に新しく加工方法を知りました。「パルプモールド」っていう加工方法です。

パルプモールド。あまり普段耳にすることのなさそうな単語です。直訳すると、「紙の鋳造」です。細かくなったパルプ状の紙を、あらかじめ作っておいた型を使うことで造形する方法です。

名前はあまり聞きませんが、パルプモールドでできたものを目にする機会は誰でも一度や二度ならずともあるはず。紙でできた、卵のパックなんかが、それです。「パルプモールド」で画像検索すると「あー見たことあるある」的なのが出てくるんじゃないかと思います。

このパルプモールド、デザインの情報収集をしているときに、かっこ良いプロダクトを見つけて、そこから知ることになりました。



ということで、自分の興味に流されやすい僕は、最近はこのパルプモールドでデザインを考えたりしておりますはい。


試作をしているのはランプシェード。
小さなスケールの試作を重ねた後、1分の1スケールを二号機まで作りました。

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これがその試作。
ようやく冒頭の手しごと話に戻りますが、この試作は完全に手しごと。
手間もかかってしまうので、時短を目指したい人間としては、イライラもしておりますが、手しごとならではの時間の流れ方と、手間ひまのかかりかたがあるわけですかね。
ひとつひとつ作るうちに、ものの表情も違って、作りながら愛着も湧くし。



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意図しない結果ですが、内側はシワのテクスチャになりました。革みたいな表情してます。


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点灯式。
点灯すると、ランプシェード表面にもところどころ、ほのかに光が透けました。


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暗いところで点灯すると、光が全体に透けて、手作りのパルプモールドならではな模様になって面白いです。



ある程度、形がつくれてきたので、これをブラッシュアップしていこうと目論んだりしちゃったりしてます。
うちにある照明は、試作の検証のため、どんどんとこの手づくりランプシェード試作に取って代わっていっております。
試作の検証というテイですが、自分で作ったものには愛着が湧いて使いたくなるのがホンネですけどね。

よいデザインができますように、ブラッシュアップがんばります。
良ければどうぞ応援のほど、よろしくお願いいたしますー。


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