イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

何が大事って、もうすでに持ってるんじゃない?っていうデザイン

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「床のば(とこのば)」というデザインをしました。
 
「床のば」は、すでに自分が持っているモノの価値を再発見する」というコンセプトのプロダクトです。
 

 

気楽に買ってしまう時代

大量生産されて大衆化した商品(コモディティ)で溢れた時代になって久しいですが、その反動から、断捨離や片づけ術に目を向けられたり、ブームになったりしました。


有名な方としては、近藤麻理恵さんのように片づけコンサルタントとして、整理整頓の専門家として、ご活躍されてる方もおられ、そんな活動をされている方は
増えてきているようです。
 
シンプルな暮らしというものに対して、誰もが価値を感じる時代なんでしょうか。
 
とはいえ、これだけ多く、これだけ安いものに溢れた環境で暮らしていると、ついつい要らないものでも買ってしまうもの。
 
その瞬間だけのことであったとしても、そのモノに対して、「欲しい」という価値を感じたから買ってしまったりするんだろうなと思ったりします。
 

自分と、そのモノとの関係

ただ、それをそのまま今の自分の家の中にあるモノに目を戻して考えてみると、「すでに自分が持っているモノ」って、過去に手に入れたその時に「欲しい」って強く思ったから、つまりは価値を感じたから手に入れたモノ達なわけで。
 
可愛い柄のマグカップや、かっこいいスマホケースなんかが、オシャレな店で売っていると欲しくなってしまったりするものですが、それらのものには自分とモノとのストーリーがありません。
 
一方、すでに持っているモノって、自分とのストーリーがあるんですよね。
「あの時好きだった人と話がしたいと思って買っちゃったCD」とか「引越しして離れるときに大事な友達からもらった食器セット」だとか。
 

自分だけが感じられる価値

自分が持っているモノって、多かれ少なかれ、自分との関わりがあって、ストーリーが紡がれています。
 
他の人から見てもわからないけど、そこには確かに、少なくとも自分だけは感じられる大事な価値があると思うんです。
 
つまり、「何が大事って、もう持ってるんじゃない? すでに持っているモノに
大事な価値ってあるんじゃない?」ということ。
 
そんな想いから「床のば」は生まれました。
 
 

持っているモノの価値を再発見する

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「床のば」はすでに持っているモノを飾るための、家の中の展示台です。
 
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自分とのストーリーがあるモノを美しく飾って、もう一度、そのモノの価値に目を向けます。
 
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展示台の材質は、質の良い素材を用いて、モノを美しく引き立てる素材を選んで使用します。
 
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