もう日にちも経ってしまった話ですが、先日、大阪の心斎橋にトラフ建築設計事務所の鈴野さんのお話を聞きに行ってきました。
建築レクチュアシリーズ217というイベント。
建築だけでなくて、プロダクトのデザインもされているトラフさん。
空気の器とかの話も聞けるかなーって、かなり期待していった以上に多くのことが知れてイイ体験でした。
以下は、お話を聞きながら取ったメモで、自分なりの解釈した上で、自分の考えとかも書いてるので、講演の内容と違ってる可能性大ですが。
中間領域のデザイン
空間の構成レイヤーとしては上から、
都市 - 建築 - インテリア - プロダクト
というものがあって、「風景」をつくる、という意味では、どれも構成要素であり、同じ。
例えば、建築をデザインする。インテリアをデザインする。というよりも、その中間が面白い。
というような感じだった気がします。
確かに、分業で隔てられている領域は、本来隔てるよりも、共に考えるべき内容だと思うので、すごく納得。
鈴野さんは、まず面白い空間であるとか、コンセプトを表現する内容を考えた上で、それから、その意味が伝わるように具現化していくような進め方をされていくのかなー、って印象でした。
まず敷地を考える(設定する)
建築は、敷地と、施主さんの要望から、条件内でデザインをされていくそうですが、家具やプロダクトは敷地という条件が無いので、デザインの方向性を決めるために、まず敷地を設定するそうな。
おそらく、意図的にまず方向性を縛ってやることで、ちっちゃくまとまってしまい過ぎない、コンセプトが明確なデザインを生み出せるポイントなんだろうなー、と。
なるべく視点を変えて考える
家具のときは建築の視点で。
建築のときは家具の視点で。
そうやった視点を意図的に変えて考えてるようにされてるらしいです。
今までプロダクトしか見てなかった自分としては、せっかく空間演出デザインを学んでるので、双方に活かせるようにしたいところ。
どう「豊かな」空間を作っていくか。
お話を聞いていて、全般的に「豊かさ」とか「楽しさ」とか「幸せ」をまず第一に考えてデザインしておられるような印象。
鈴野さんは「パーソナルなモノに溢れていると楽しい」ようで、それが個性的で、かつ優しいデザインとして現れてるんだろうな〜、って。