イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

じぃーっ、ほのぼの、しーん、ドーン

これでひとまずは、

視点ノートの構想終了〜。

じぃーっ

目立つべきではないモノと、目立つべきモノがある。

エアコンは前者。

空間温度を調整するエアコン本体は、行為をアフォードする必要は無い。

そのアフォーダンスは、コントローラのUIに必要なものであり、

本体は目に見えない存在である方が快適な空間となり得やすい。

防犯カメラは後者。

カメラが見守っている、ということをアピールすることで、

状況の録画に加えて、じぃーっと見ているカタチによって、

犯罪の予防効果を生み出す。

ほのぼの

田園風景や、茅葺の家に住んだことがなく、

たとえそれが画像であっても、

多くの人は懐かしさや、心のリラックス効果、

時間がゆっくりとながれるような、ほのぼのとした感覚を覚える。

日本の文化を過ごした遺伝子が受け継がれているからか、

メディアによって潜在的なイメージを持っているからか、

現代の都市空間のネガティブ要素を払拭する要素が見られるのか。

肉体的体験でない視覚情報のみであっても、

イメージの伝達や、心理的影響を与えることが可能である。

しーん

神聖な場所では、

異なる空気が存在し、誰しもが声をひそめ、音を抑える。

外の世界の音さえも遮断され、

静寂が生まれる。

普段は意識されることのない、

人の動作の音や、呼吸の音までも

響き、聴こえる。

ドーン

宿泊客を外から迎え入れるロビー。

スケールの大きな柱や吹き抜け構造を用いることで、

開放感を生み出し、ゆったりと過ごしてもらえる空間の入り口とし、

それまでの疲れを幾分でも減らす演出。

ベッドの硬さや、ベルボーイのサービスなどの、

モノやサービスだけではなく、

空間で機能を生み出すことも可能である。