イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

ゴールド・スタンダード

本の存在自体知らなかったけど、古本屋で偶然手にとって買った本。

物語調やったりするのかなと思ったら、特にそういう訳ではなく、ハウツー本によくある感じの書き方でした。

ただ、中身は題材が良いからなのか、なるほど〜、っていう箇所多数のかなり素敵な本でした。

リッツ・カールトンでは、お客様の多様性に対応し、心に残る経験を創り出すためにセノグラフィーを取り入れ、ホテルを印象深く特徴の強いものにしている。

ホテルも製品同様、ただ高級で良いもの・空間を提供する、ってだけではダメで、

良い経験・体験っていうのがキーワードになってるんですね。

サービス業界は特にそういうものか。

その土地のお客様の要求やニーズに合わせて商品やサービスを変えるだけでは、道半ばとしかいえない。商品やサービスが発するメッセージにも、その土地らしさが反映されていなければならないのだ。

これも同じかな。

商品やサービスは、組織の希望を実現するためのツールであって、商品やサービスを通じて双方にメリットがあるような、

双方が幸せになれるような魅力を提供する必要があるのだと思う。

まったく何もしないことと、受け入れられる一線を越えてしまうことの間には、大きな隔たりがあります。適度なバランスを取りながら進んでいくことが重要です。

あー、なるほど。

最近は何事においてもバランスっていうのが、かなり重要な要素だと色んな分野にて感じたりするところがあったので、妙に納得。

一線を越えてしまわないバランスを意識するようにしたいところ。

信頼は、やるといったことをやり、やったことだけをいうことによって築かれるといわれる。

『あなたを信頼できるだろうか』ー すべてがここから始まります。

"信頼"っていう単語が本文にはかなり頻繁に出てくる。間違いなくキーワード。

チームであること、あるいは、お客様っていう、ヒトとヒトとの人間関係がある以上は、信頼関係がまず第一に重要であると思う。

信頼って何なのか??って、最近よく考えたりする機会があったので、これだけシンプルでかつ明確に表現されていると、少し霧が晴れた気がする。

300ページ強で、ハードカバーという、なかなかにボリュームのある一冊でしたが、

製品であれサービスであれ何であれ、共通の必要な要素はあると思うし、しいて言えば、どれも本質は同じものだと思ったりします。

誰のためにどうするべきなのか。

そんなことを考えながら読める一冊でした。