イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

デザイナーになるために一歩をすすめたキッカケ

確定申告の季節になってきました。
毎年この季節になると、自分のしごとについて考えます。



デザイナーになりたいと思い、形はどうあれ、気づけばデザイナーになれました。



そう書くと、とてもシンプルで簡単なように感じますね。
でもやっぱり実際はもがいて、悩んで、不安になってという日々でした。
ありがたいことに、悔いたことはなかったような気がします。


自分で決めて動けば、満足する結果になるかどうかはさておいて、後悔はしないというのは本当だなと思いました。





自分で決めて…の、その最初の「決める」というのがひとつの壁だったりします。
僕の場合は、デザインへの道の一歩をすすめる大きなキッカケとなったのは、会ったこともないひとりの人のブログでした。



それはブログというよりも個人のWebサイトというようなかたち。
その人は、会社員を経てプロダクトデザインを学ぶべく、イタリアに海外留学されていました。
そして、その授業内容やデザイン思想、日々の考えなどが綴られていたのでした。
授業ごとに内容がわけられていたような気もします。


気もする、というのは、残念ながらそのブログは、いつの間にか閉鎖されていたのでした。
どこか別のWebに転機されているわけでもアーカイブがWeb上に残っている様子もありません。
ほんと残念です。
とても参考になって、一人の読者として食い入るように見ていて、自分もデザイナーになれるかもしれない、なんて憧れていた時期がありました。


それがおそらく2009年とか2010年ぐらい。
それを見て、もう一回自分も大学で勉強して、なんとなくじゃなくて、やりたいと思った自分の道を進んでみるのもいいのかもなと思い描き始めました。
はっきりと「決めた」瞬間ではないですが、その思い描いたときが「決めた」瞬間だったのかもしれません。



そのブログの人は、プロダクトデザインを学び、優秀な成績を残していたようですが、プロダクト業界の厳しさ?未来のなさ?を感じて、情報だとかUXの分野に進み始めたよう。
そのあたりでブログは閉鎖された記憶があります。
可能性的には、無いに等しいのかもしれないけど、もしその人にWeb上であれ実際にであれ、会える機会があるなら、あなたのおかげで私もデザインを学び、デザイナーになれました、とお礼を伝えたいものです。




さて、僕がこんなまとまりも無いブログを続けているのは、この人のおかげなのかもしれないし、自分も他の人に何かしら影響を与えられるようになりたいからなのかもしれません。



嬉しいことに、今、非常勤で働いている大学の入学説明会などで、「ブログ知ってます」なんて声をかけていただけるケースもあったりしました。
自分の作品も載せたりしているので、在学中の方に参考に見ていただけると言ってもらえることもチラホラとあります。
嬉しいものです。
恩返しにはなってないですけど、勝手にお世話になったブログの人に、少しぐらいは近づけたかな、とか思ったりしています。



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