イリモノづくり

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「霞堂」ロゴのデザイン提案やプロセス




【お知らせ】
※「裏紙ノート」というノートをつくりました。良ければこちらの記事も、どうぞご覧ください。→裏紙ノートという、アップサイクルしていくノートをデザインしました。

ロゴをデザインさせていただきました。
LIVING霞堂という工務店さまです。


嬉しいことにプロセスなども含めて、掲載を快諾いただけました。ありがとうございます。
いつも感じるのですが、こうして企業のロゴなどに関わらせていただくというのは、自分が協力させていただいたデザイン(しかもロゴなんて顔でもある)が社会に出るというのは、責任を感じるとともに嬉しいものですね。



ご依頼

シンプルなロゴをご要望だったということで、これまでデザインしてきたロゴなどをご覧いただいてご依頼いただけました。
ご要望は大きくは、この一点だけでした。

無垢の木を使うことが得意であり、素材として傷や汚れが生じ、朽ちてゆくものをおすすめしている点や、事務所内に飾られている「霞」に関することばなど、やり取りする中で浮き出てきたものをすくい上げながらデザインしていきました。


ロゴマーク

最終的に決まったデザインはこのロゴになりました。

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テーマは「変化」です。
「霞」という目に見えないものを、具現化したかたちです。
モザイクタイルのようなイメージへと置き換えたマークとしました。
各パーツを正方形のきっちりとした四角のかたちとすることで、実直な仕事というイメージ表現としています。
また、事務所内に飾られていることばから感じられた「変化」や、素材としてお使いの無垢の木を使っていくことで経年的な「変化」をしていく様子を表現しています。

このロゴの特徴として、同じ枠組みの中であれば、モザイクタイルのパターンを柔軟に変えても認識できるところです。基本パターンを軸として、状況に応じて柔軟に変化させてご使用も可能なところがユニークな点でしょうか。

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カラーリングや展開

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偶然にしては嬉しい内容ですが、日本の伝統色には「霞色」という、ほんのり紫がかった薄い灰色があります。
霞堂さまのロゴとしては、これ以上にふさわしい色はないと考え、これを軸とすることにしました。
ただ、霞色そのものでは「和」のイメージが強すぎたため、イメージに合うように少し調整をほどこしたものをロゴのカラーリングとして使用することにしました。

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ロゴの展開案としては、書類やカードの端などに、ロゴマークを一つの装飾パターンとして利用することができます。


プロセス

最終的には先のロゴに決定したのですが、提案としては他に2案、計3案のデザインを提案させていただきました。

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「霞」という文字に魅力を感じ、グラフィックとして利用した案。
霞という文字を、マークとして検討しているうちに、横棒のキレイな配列に特徴を見つけました。
縦棒を削り取ることで、まさに霞がかったような印象を受けるとともに、雨冠の長い横棒2本が建物の屋根のように現れました。
家型のロゴを探してはおりませんでしたが、工務店という業種ならではなのマークであるように感じました。

右下の「又」の部分は、他の部分からの「変化」を表すとともに、右へと続いていくことで「未来へのつながり」を表現しています。無垢材の木と、人との距離感は親しみやすい距離感であると感じ、ロゴマーク全体としては柔らかみをもたせたかたちとすることで、親しみやすいものとしました。



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もう片方の、シンプルさを追求したデザイン案。
テーマは「夢」や「理想のイメージ」でした。
吹き出しのようなマークは、「霞」を具現化したモチーフでありながら、「イメージ・夢・理想」などのモチーフでもあります。
家にせよ改装工事にせよ、ご依頼されるお客様にとっては、高額な買い物となるものなので、一人ひとりに「こんな家だったらいいな。こんな暮らしがいいな。」といった「イメージや夢や理想」があるかと思ったので、それらを具現化した象徴的なデザインとしました。
これからの理想の暮らしのイメージとなるロゴマークです。



まとめ

基本的に、ロゴなどをデザインさせていただくときは、今回同様に2,3案の提案をさせていただいています。

いつも、デザインを検討している段階で、これは「本命の案」だな、とかこれは「チャレンジ案」だな、と自然と分かれていきます。
それらは表記することもお伝えすることもないのですが、そうして提案すると多くの場合は「本命の案」を選んでいただけます。
そして、基本的に「チャレンジ案」は選ばれません。
他の案に比べて、少しひねりが強めだからでしょうか。


今回は珍しいことに、チャレンジ案が選ばれました。
霞 = モザイクタイルとして表現している点や、そもそもモザイク状のロゴを選んでいただけるかが不安でしたが、チャレンジ案はアイデアが強く入っているので嬉しい限りです。バンバンザイ。


ロゴをデザインするというかたちでのお手伝いはここまでですが、これからこのデザインしたロゴが人々の目に留まって、工務店仕事のお手伝いをしていってくれることを願っています。




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