新しい特産品ブランド「和泉そのまま」に関わらせていただいた、この機会を通じて、今回はロゴやパッケージのデザインのプロセスや意味を書いていこうと思います。
ダラダラと。
ちなみに前回までの記事はこちら
maili.hatenablog.com
maili.hatenablog.com
ロゴデザイン
まず始めに、ロゴのデザインから始めました。
クライアントからは、デザイン全般に関して特に大きな要望は無かったため、まずブランドの顔となり、軸となるロゴからデザインをして、全体のデザインを行おうと考えたからです。
和泉そのままロゴ
ロゴは、文字を中心にしたデザインにしました。
そのまま感を大事に。
「和泉そのまま」というブランドネームを表すため、不要なイラスト等などを用いずに、実直で誠実な姿勢・想いそのままの感じを大事にして表現しました。
フリーズドライを表現。
フリーズドライの商品群のブランドということが伝わるように、フリーズドライらしい氷の結晶マークをひとつ置きました。
和泉の中にある「水」という字に配置して、「氷」というようにも見えるようにしました。
遊びごころが、ブランドへの愛着へと繋がると考えました。
多様な商品になじむように。
今回の離乳食やオシャレなソルトでもわかるように、「和泉そのまま」ブランドは今後、幅広い商品の開発が予想できました。例えば、可愛いだけのロゴでは、テイストの異なるモダンな商品には合いません。
シンプルで癖のないフォントを用い、多様な商品の中でも馴染むデザインとしました。
2パターン展開
基本は左側の、背景がブルーグレーのものを使用します。
周囲の色が暗く、境界が不明瞭になってしまう場合には、背景が白地のものを使えるように2パターン用意しました。
ロゴのカラー
青は食欲を無くしてしまう色ということですが、フリーズドライを表現するために、やはり青系を使用することにしました。
面積の小さな結晶の部分は鮮やかな水色を用い、背景色は明度差、彩度差をもたせたブルーグレーにしました。
グレーを強めにすることで、食欲に直結するイメージの青を弱めました。
パッケージ
和泉そのまま野菜パウダー
野菜パウダーのパッケージには、角底袋を使用しました。ズラーッと陳列したときに、目を引くパッケージにしたかったため自立するパッケージにしました。
離乳食として安心して食べていただく、そのために安心が伝わるパッケージが必要だと考えました。作っている土地や人をイメージできて、その距離が近く感じられるデザイン、そして、子どもたちのためにお母さん(お父さん)が手に取りやすいデザインを表現しました。
提案したイメージがこれです。
和泉市の形を利用
和泉市の形を利用することで、他の商品にはない見た目になるとともに、和泉市へ興味を持っていただくキッカケとなるように使用しました。
他の離乳食とは異なるテイスト
市場調査では、離乳食はパステルカラーものがほとんどでした。赤ちゃんは喜ぶかもしれませんが、離乳食を食べる赤ちゃんはそのパッケージを楽しむのでしょうか。
他の商品に埋れないためにも、ナチュラルで安心できるデザインを心がけました。主張し過ぎないことが主張することに繋がると考えました。
和泉そのまま野菜ソルト
和泉そのまま野菜ソルトは、その彩りによって、料理をオシャレに引き立てるものです。
オシャレに料理をしたいというライフスタイルに憧れる人たちに合う、スタイリッシュなパッケージのデザインを目指しました。
これが提案したイメージ。
極力省いてシンプルに。
記載して欲しいという内容の要望は色々とありましたが、スタイリッシュな印象を与えるために、極力シンプルに仕上げました。
使用するミル本体は、もう決まっていたようなので、そのミルになじむようなデザインを心がけました。
ここでも和泉市の形を。
この商品だけではなく、「和泉そのまま」ブランドの他の商品にも使用して、和泉市に興味を持っていただくためのキッカケとしたいと考えました。
実用と見た目を兼ねた野菜の色。
実用を考え、使用時の目印となるように各野菜ごとの色を使用しました。
農家の想いは上面に。
ミルのフタは取り外し可能であるため、販売時の脱落防止のために、シールを貼付しました。
数ある中でも伝えたいメッセージを、開封時に必ず目にするこの場所に記載しました。
リーフレット
商談会の場で、知っていただきやすくするために、リーフレットを作成しました。
手に取りやすく、さっと見てもらって、把握しやすいだろうと、A6サイズ4ページ(二つ折)にしました。
「和泉そのままって何??」と、興味を持ってもらえるような表紙を心がけました。
そのため、表紙は、ロゴと商品の中身を載せました。
「和泉そのまま」は何を作っていて、どんなブランドなのかを表すためには、商品の中身が適切と考えたためです。
リーフレット内面にも商品についての説明を記載しました。
裏面には、和泉そのままの想いや説明を記載しました。
なるべく作り手の方々の想いを、余すこと無く、わかりやすく、馴染みやすいように読み手の人に伝わるように、レイアウトや言葉遣いなどを考慮しました。
そんなこんなで、「和泉そのまま」、ブログ3回にも渡ってお届けしました。
あー、書いた書いた。
おそまつさまでございました。