イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

窯焚き2日目についての日記。

11/20-22にかけて行われた、窯焚き合宿の続きの記事です。
前回の記事はこちら。

maili.hatenablog.com

半年ほど前から関わってきた循環型デザイン活動「ACGプロジェクト」の一環でございます。
これまでのACGプロジェクトの活動については、一覧ページがありますので、興味ある方はこの記事の最後の方からどうぞ。


さてさて窯焚き2日目です。

寒さ対策にフードをかぶっている状態で、窯の火を見続けていると、屋外にいるとはいえ周りが見えていませんでした。気づけば、どうやら朝がやってきたようです。
明けない夜はないのですね。うぅ。凍えるかと思った。
午前6時。
普段は8時間睡眠がデフォルトな人間にとって、徹夜だけでも一大イベントなのに、日本海の見える山の窯で徹夜するとは。

しかし、窯はまだ500℃近辺。焼き始めて6時間ちょっとでしょうか。
30時間以上も炊き続ける窯焚きにおいて、折返しにもまだ遠い段階。徹夜したとて、達成感も何もありません。あるのは疲労のみ。



午前8時頃、火の番のメンバー交代により、ようやく解放されました。
とりあえず、朝ごはんを食べに、宿泊場所のセミナーハウスに向かいます。

道中は山道なこともあって、鹿と何匹も遭遇。
噂によると、というか、先生ご本人から聞いた実話ですが、車に鹿がぶつかってきて、廃車になったとかなんとか。
リアル・サファリパークは、睡眠不足と相まって、何一つ楽しめません。鹿が来ないことを祈るばかりでした。


宿泊場所のセミナーハウスに到着。
なんということでしょうか。午前3時まで火の番に付き合っていただいていた通信教育部長、改め料理部長は、それから夕食の後片付けも完璧にこなしているではありませんか。いやいやそれだけではなく、朝ごはんの準備までも。
ふっくらアツアツの白メシと、疲れた身体に染み入る濃い目の豚汁が、僕らを待ってくれておりました。
なんという幸せな朝食。

徹夜するとナチュラルハイになるもので。
さっさと休めば良いものを、近くの温泉へと向かうことにしました。

広い温泉。芯からあたたまるお風呂。貸し切り。
最高です。

おや、おひとり、常連らしきおじいさんがやってきました。
あいさつ程度の会話を一言二言。
こういう温泉での会話、良いですよね。
おっと、おじいさん、盛り上がってきたのか、話題が時事ニュースに発展してきました。
おっと予想外。TVも見ないし、ネットニュースもチェックしない僕には、なかなかハードな会話です。
「あーそうらしいですねー。大変ですよねーあれ。」と、相づち的な返しをして、温泉への未練を残しつつ、そそくさと退散。

結局、寝たのは10:30。
起きてから、28時間ほど経っています。こんな徹夜、10年ぶりぐらいでしょうか。
恐るべし窯焚き。あ、いや、最後の方は、自分のせいでした。



1時間半ほど寝て、12:00ごろ行動開始。
とりあえず、昼食に豚汁を喰らいます。

そうこうしているうちに、今日から合流するメンバーが到着。
窯の当番を決めました。僕はどうしても夜に寝たかったので、大人げないダダをこねて、今から夕方までの当番です。


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いつの間にか、窯の温度は1000度ほどにもなっていました。
おぉ。熱い。
窯の蓋を開けると、直接前に立てないぐらい熱い。
なるほどこれか。長袖一枚でOKな火の番というのは。

もう焼きマシュマロがどうとか、そんなことは言えない熱さです。
窯に入れている、タイルまでが火の色に染まり、内側から白く光って見えます。
この後は1200℃まで上げて、薪の量とタイミングで窯の温度を保ちます。

今回は1200℃までしか上げなかったのですが、1300℃ぐらいまでいくと、火の色が白く見えるそうです。
あーそれはそれで見たかったなー。

というわけで、
ダラダラと長くなってきたので、以後割愛。

というか、
この後帰って、夜に寝ている間に、窯焚き自体が終了していたのでした。朝方に。

窯焚き後は、薪をくべていた開口部もレンガや土で埋めてしまうので、終わってしまうともう何も見れません。
んー残念。


窯焚きでタイルは焼いても、心は不完全燃焼なのでした。
つって。うまいこと言えたという自負で終了です。


この後、3,4日間は窯が冷えないので、焼いたタイルを取り出すのは、この次の週11/28です。
このブログを書いてる今は、もう取り出した後なのですが、それはまた、別の記事にて。


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