イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

2015年10月に読んだ、ベスト3のおすすめ本

気づけば11月ですね。
そういえば、気づかなくても、11月だったのでした。

っていう最初の文句は、先月の使い回しです。


ということで、10月もどうやら無事に過ごせたようです。今月もまた、おすすめ本紹介のコーナー。


これまでに、

 ・7月は、読んだ本すべてにひとこと書評。
 ・8月は、ベスト5のみのコメント。
 ・9月は、ベスト3のみ。

という流れで来てるわけで、流れには逆らわずに、10月はおすすめベスト1のみ。
…とかしちゃうと、もうブログ書いてる意味もなくなってくるので、今月はがんばってベスト3まで書きたいと思います。

たぶんこれからベスト3で固定します。予定は未定。


2015年10月ベスト3のひとこと書評

ベスト3 荒木飛呂彦の漫画術

荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)

荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)


なんせジョジョ好きだもんで。
クレイジーダイヤモンドォオーーーーッ!!!!
なんて。柄にもなく。叫んだりしたい。

王道漫画を描くためのノウハウ本です。が、漫画じゃなくても活かせる内容です。創作活動なら、小説でもデザインでも。
漫画に必要な4つの基本構造である「キャラクター」 「ストーリー」 「世界観」 「テーマ」について書かれていました。
興味が惹かれたのは、キャラクターに関してでした。
4つの要素の中でもキャラクターは最も重要だそうで。キャラクターがしっかり作れると、漫画が生まれていくそうで。なんとなくわかる気がします。物語が自発的に発展して、広がっていくイメージ。
デザインでは、キャラクターっていうのは作品になるんでしょうか。ストーリーが広がっていくための要素づくりっていうのは意識したいところです。


ベスト2 ビジュアル解説 インテリアの歴史

ビジュアル解説インテリアの歴史

ビジュアル解説インテリアの歴史


インテリアの歴史といっても、この時代にはこの椅子が…、っていう内容ではなく。それこそメソポタミア文明とかいう人類の歴史の初めの方から始まります。
この地域では、気候環境や宗教事情から、こんな材料が使われてきました。こんなデザインになりました。みたいな。
背景がある説明がなされているので、理解しやすかったです。

ただただ目の前のデザインをしていると、歴史的背景を考えなかったりもします。が、そういう歴史的な大きい流れを踏まえたデザインができると、意味のある強いデザインができるんじゃないか、なんて思います。

以前にトルコ絨毯の本を読んだこともあり、その内容とも繋がったりするところがあって、愉しめました。

maili.hatenablog.com




ベスト1 東京奇譚集

東京奇譚集 (新潮文庫)

東京奇譚集 (新潮文庫)


一番面白かったからベスト1、ってわけじゃないですが、今月のベスト1になった本。
村上春樹は、今年はじめて読みました。my村上春樹元年。サクッと読める感じではない、っていう事前情報があったので、これまで遠慮してました。
この東京奇譚集ではない長編を先日、はじめての村上春樹作品として読んだわけですが、途中で止まりました。読み進められずに、よく内容もわかりませんでした。
ネットで作風などを調べつつ、じっくり読むと、今度は読み進められました。あぁ、こうやって読めば読めるのか、っていう新しい読書視点の発見がありました。じっくりと寄り道を楽しむように読む。表現を楽しむ。まっすぐに道を歩いて、読み進めていくんじゃなくて、逆らわずに流されながら楽しむ。
これまでに読書をしている途中で、考え事が発展して、結果として寄り道をしていくことはあっても、文章を読んでいるだけで寄り道している感じっていうのは、新しいものでした。

ただ、長編作品では寄り道しているうちに本筋がわからなくなっていって、やっぱり読み進めるのが苦労したので、短編を読んでみることにしました。それがこの東京奇譚集。
今の僕には、短編の方があっているようです。見失わずに楽しめました。
そんなわけで、新しい視点と発見のおかげでベスト1。