イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

空デ写真学習会

今年の4月と8月とで、全2回の写真学習会がありました。
京都造形芸術大学 通信教育部の空間演出デザインコース有志で。


場所は、4月は鳥取県(1泊2日)、8月は京都の大学内で行われ、参加メンバーは、北は北陸、南は九州・沖縄、東は関東からと、なんとも壮大なスケールでの学習会でした。

4月の鳥取編

前編 4月の鳥取編は、植田正治写真美術館を見学に行き、知識を得たりインスピレーションを受けた上で、鳥取砂丘で各々の写真を撮るというものでした。
で、僕の撮ったのはこんな感じの写真です。

鳥取で撮った写真

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「虚像 (悟ラーシリーズ)」

座禅ポーズで写真を撮る"悟ラー写真"がマイブームだったので、こんな一枚。
"サトルくん"が色んな所を訪れて、"subtle"な感覚に出会い、"悟る"(悟りを開いていく)。という言葉遊びな物語。
鳥取砂丘じゃなくて、美術館ですけどね。


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「あーもしもし?え?いま?今オレ悟り開いてんだけど。(悟ラーシリーズ)」

なんとなく、シュルレアリスムを表現した写真。
ものじゃなくて、場所と精神性てきなところのシュルレアリスム感。


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「砂丘と空で空デ」

タイトルは今決めました。
空がスカッと綺麗なので、空を入れたいなと。空間演出デザインの"空デ"と、言葉遊びができるな、と。
はい。

提出した作品

各自一枚ずつ写真を提出して、参加できなかった空デメンバーを含めて投票しよう!というイベントもありまして。
僕が投票したのがこれ。

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「MarionetteのQuintet (Lamentosoに) 」

ポーズや人の並び方など、演出した写真じゃなく、偶然にこういう構図を見つけたので撮った写真。
どこか雰囲気があるので、ストーリーをつけたいなと考えたのが、操り人形たち(Marionette)の物語。

操られるだけの人形たちは、毎日、朝日が昇るのと同時に、人々のために音楽(Quintet)を奏で続けなければなりません。
悲しいかな、それは決して奏でたいから奏でているわけではなく、そうやって今日も操られているから。
運命には逆らうこともできずに、今日も朝日がのぼり、悲しげに(Lamentoso)音楽を奏でる一日が始まります。

的な。
最終的にはハッピーエンドで終わる物語のつもりですが、この一場面は、そんな悲しい現実を受け入れている一場面。



8月の京都編

つい先日行われた後編の写真学習会は、講師を招いての学習会でした。
講師は、美術家・写真家の勝又公仁彦 先生。

そんな勝俣先生に、鳥取での投票用に提出した写真と、この日に別のテーマで撮った写真に対してコメントをいただけるという貴重な機会でした。

鳥取編の写真の展示

提出した鳥取写真も、この日は額装して展示しました。

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初めての額装。
キンコーズで、NTラシャなどお気に入りの紙に印刷したりしてみたものの、パッとせずに結局、印刷を格安のネットサービスで済ませてしまったので、どうにか紛らわそうと、周りを楽譜で埋める展示にしてみました。
音楽関連の物語ということで。
タイトルと自分の名前は、せっかくなので、楽譜の表紙のようにして。

雲母の表紙写真を自分が撮るとしたら?

この日の、もう一つの写真のテーマは、「雲母の表紙写真を自分が撮るとしたら?」でした。
京造の通信大学生には毎月、「雲母(きらら)」という副教材が自宅に届くのですが、その表紙を自分で撮るとしたらどんなものにするだろうか、という内容です。

雲母はこういうの。
今月の雲母 |京都造形芸術大学 通信教育部 サイバーキャンパス


で、僕の写真はこれ。
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京造の通信教育部には空デを含め、13ものコースがあるわけですが、それほど横の繋がりができるわけでもないので、それが惜しいなと思っていました。
せっかく総合的に芸術が学べる大学なんだから、もっと色んな視点や知識を取り入れて、創作活動に活かせるようにするのが「雲母」の役目の一つでもあるんじゃないか、と。

なので、各コースにまつわるような内容で、かつ他のコースの人たちがアンテナに引っかかりやすいような写真を載せるのはどうだろうか、と。

この写真は、「和の伝統文化コース」のつもりの、止め石の写真。
きっと、空デや建築コースの人たちは、境界や仕切りの在り方について考えるキッカケになるだろうし、その他のコースも見立てや精神性やレイアウトetc…なにかしらのキッカケになるんじゃないかと。
そんな写真です。



他にも撮ったボツ作品はこんなの。
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暗めの写真も好き。

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止め石、どこか愛嬌を感じます。

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通信にはないけど、プロダクトデザインコースだとこんなのもアリかな、とか。

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建築コースの、吹き抜けイメージ。



色んな人の色んな視点の作品があって、自分の視点にはないものが得られたり、先生からいただいたコメントから参考になるものもとても多かったしで、有意義な写真学習会でした。
写真の技術は、自分としてはなかなか向上しているように思わないんですが、写真を褒めていただいたり、よい評価をいただけたりしだしたので、視点や撮る内容に関してのスキルは上がってるのかもなーとも思えた良い機会でした。


その他、空デ関連の記事

これまでの空デ関係の記事のまとめはこちら。maili.hatenablog.com