イリモノづくり

デザインは身近にありました。要るもの作ろう イリモノづくり。

幸せのものさし

Love,Peace & Green たりないピース2

幸福度世界一の国、デンマーク。

レゴの国、デンマーク。

今、一番行ってみたい国。

コペンハーゲンとか楽しそう。

"Love,Peace & Green たりないピース2"は、

宮崎あおい×宮崎将の兄妹2人が、幸せとは?みたいなことを考える旅。

有名人の旅日記なりエッセイは、読み始める前にすでにコンテキストが構築されてるから、

内容にも興味が持てたりしやすいのが良いね。

後半はデンマーク領グリーンランドでの内容であって、

今のとこ興味があまり無かったので読み飛ばしはしたものの、

それでも色々と考えさせられる内容でした。

幸せ度が世界一なのもあるけど、エコに関しても進んでいる国であること。

ただ、エコに関して進んでいる国であるとはいっても、

みんな、エコに関心があるわけではなく、気軽に行動できるから結果として進んでいる。

その環境問題の解決には、3つの車輪が必要であると。

 ・価値観

 ・技術

 ・制度、仕組みづくり

デンマークはこれらが揃っているけど、

日本には3つ目の制度・仕組みづくりのところが足りていない、と。

なるほどなぁ、って感じ。

エコを推進するために、日本は、エコをすべきだ、とか言って聞かせて、

みんなに関心を持たせることを第一にしている気がする。

それはそれで大事なこととは思うけど、一方で、

気にすることなく行動をすれば、それが結果としてエコである。

というのも一つなんだろう。

いや、むしろそっちの方が自然なんかな。

あと、

デンマークに限らず幸福度が高めな北欧にたいして、

日本人は、幸せを感じにくい国民性、とよく言われるけど、

それは国民性として片付けてもいい話なのか?

完全に個人的見解ではあるけど、

高度経済成長を支えてきた、いわゆる団塊の世代の人達の幸せっていうのは、

日本という国を先進国にするということやったんかな、なんて思う。

だから日本は労働王国なんて形になってるわけやろうし。

めでたく先進国となった現在は、技術的に他の国に追われる身であり、

新たな価値をつくっていく時代。

そんな時代の日本人の"幸せのものさし"は、多様化し始めているように思う。

次の世代は、

現在の"幸せのものさし"の影響を受けつつも、

情勢によっても変化していくわけで。

そうこうして、悪い意味でのステレオタイプが無くなっていくうちに、

日本にも幸せを感じる瞬間が多く訪れるんじゃないかなぁ、なんて思う。

そんなことを考えさせられつつ、

楽しくデンマークに憧れながら読める、イイ本でした。

Hej hej